田村vs森高、今節の鍵を握るのはこの2人だ!

田村隆信(徳島) 森高一真(香川)

地区選ラッシュ真っ盛りの中、2月6日には「G1第53回四国地区選手権」が開幕する。今大会の舞台は丸亀だ。ナイター開催では初の四国地区選。カクテル光線の下、Vゴールを駆け抜けるのは果たして誰になるのか。

今節、シリーズをけん引するのは紛れもなく田村隆信。昨年は念頭にG1を連覇。1月の尼崎周年、そして直後の地元・鳴門地区選がそれだった。尼崎を8戦7勝の準完全Vで制すると、続く鳴門を3・2・1・1・1・1着と圧倒的な強さで制圧。幸先のいい出だしを切ったはずだった。

中盤、その勢いはパタリと止まる。6月の戸田グランドチャンピオン決定戦から11月の桐生MB大賞まで、予選・準優敗退が続く一方。獲得賞金が伸び悩み、賞金王決定戦の12枠入りへは勝負駆けに追い込まれた。競艇王CCで課せられたのは、「優勝戦完走」。一つのミスも許されない状況だった。だが、準優勝戦の枠番は、5号艇。勝機は明らかに少なかった。

しかし、執念が滲み出ていた。田村は3コース前付けからコンマ04の弾丸ショットを炸裂。2着入線で乗り込んだ優勝戦も、大外枠から3着と気を吐いた。04年以来5年ぶりに足を踏み入れた、艇界最高峰の舞台。田村は最終日12R賞金王決定戦で3着と上々の結果を残す。09年はまさしく、復活を遂げた一年だった。こうして迎える四国地区選。連覇をかけた戦いに、田村が破格の強さで魅せてくれることは間違いない

同期の更なる躍進を、どのような思いで見つめるのか。ここは森高を、対抗格として挙げたい。昨年は一般戦V2のみ。記念戦線では20節中、6回の予選突破。優出を果たしたのも鳴門・地区選のみで、本人にとっては到底納得のできる戦績ではなかった。今大会は地元が舞台。振り返れば、昨年は周年・MB記念といずれも森高は予選敗退に散っている。しかも今年の正月戦ではW準優をいずれも5着大敗。ファンの期待を裏切る結末だった。果たして今節、地元の意地を見せることはできるのか。森高の奮起に注目だ。



三嶌・木村・重成の地元3強が覇権を守る!

三嶌誠司(香川) 重成一人(香川)

丸亀・徳島と持ち回りで開催される、同タイトル。今節は、遠征組から歴代覇者・瀬尾達也を始め、濱村芳宏・烏野賢太・丸尾義孝・林美憲・市橋卓士ら強力勢を含める20選手が乗り込んでくる。

対する地元組からは、30選手が一挙集結。三嶌誠司・木村光宏・重成一人の3強が舵を取り、地元覇権を守りにかかる。

その中で復活が待たれるのは、三嶌だ。昨年は5優出V3と低迷。記念戦線での優出は一度もなかった。年末10月の当地G3戦では、1走目で前期2本目のF。60日間、水面から姿を消した。今大会は、その復帰2節目のシリーズ。ブランクは空いたものの、三嶌程の実力者であれば影響はないだろう。

丸亀の四国地区選は今から16年前の1994年2月、三嶌がG1初優出初Vを果たした地。さらに、06年の11月、競艇王CCでSG初戴冠を飾るなど、数々の転機を踏んできた水面だ。その地元水面で迎える、四国地区選。三嶌が復活の時を迎えるべく、全力で丸亀を疾駆する。

重成は地元G1を3連覇中。2年前の地区選では予選こそ未勝利も、5号艇で登場した優勝戦を、3コースまくりで制覇。展開利しての一撃にも、その勝負強さをまざまざと見せつけた。今大会は、怒濤の4連続Vがかかるシリーズ。真のエースとしてその名を刻むことはできるか。



歴代覇者・山川美由紀、意地見せられるか

山川美由紀(香川) 平山智加(香川)

今節、女子選手からは一挙8選手が登場。1999年大会を制した山川美由紀、昨年の女王・新田芳美、そして淺田千亜希・岸恵子ら熟練組を始め、若手組からも西村美智子・平山智加・平高奈菜と次代の丸亀を必ずや背負うであろう3人が参戦する。

今から11年前の42回大会で優勝を収めた山川。緑のカポックで乗り込んだ頂上決戦を、紅一点の山川は大外からの差し一撃で勝利。安岐真人・岡孝らを相手にタイトルをぶんどった様は、実に頼もしかった。地区選では、その後低迷気味。出場した8大会の内、06年で準優出を果たすだけに止まり、残りはいずれも予選敗退に散っている。今節こそ、最低準優を睨み、歴代覇者としての意地を見せたいところだ。


対して、今節自身初のG1予選突破を睨むのは、平山智加だ。昨年は、新人賞にも選出。業界初となる女子選手の同部門受賞で、その才能の高さを改めて感じさせた。平山はこれまで、記念戦線8節に登場するも全て予選敗退。昨年の地区選では未勝利に終わっている。今大会こそ予選突破に向け、強豪勢を相手にも強気の攻めで地元水面を疾駆する。